梅雨前線の影響で九州を中心に発達した雨雲が流れ込み、断続的に雨が強まっている。各地で冠水も発生した。コメ農家では、この雨で田植え前の作業が遅れ例年どおり収穫できるか不安をつのらせているとのこと。九州では降り始めからの雨量が400ミリを超えているところがあり、少しの雨でも土砂災害の危険度が高くなるおそれがある。鹿児島県では昨夜、線状降水帯が発生し鹿屋市では今朝から復旧作業が行われた。周りの斜面が崩れ一部が住宅の中にまで入り込んだという。福岡県久留米市ではおととしの記録的な大雨で、多くの建物が浸水被害を受けた。災害拠点病院に指定されている「田主丸中央病院」では、当時1階部分がひざ下ほどの高さまで浸水した。医療機器が壊れるなど大きな被害を受け、一時外来診療ができなくなった。これを受け、病院では対策を進めてきた。その一つが止水板、手術室などの前に設置できるようにした。さらに病院の周りには、防水壁を設置し出入り口は取り外し可能になっている。防水壁を締め切った蔡に敷地内に貯まる水を排出するポンプも取り付けた。