鳥取県内の「車尾小学校」では、給食の献立は地産地消がモットー。パンも地元の小麦。しかし、献立表を見てみると、人気のパンは1週間に金曜日の1回だけ。実は鳥取県は、生産性が悪いと小麦の収穫量は90年代半ばからほぼ0に。「給食の分くらい自分たちで作ろう」と集まった人たちがいた。大山の水を使った「大山こむぎプロジェクト」。現在は約300トン近くまで生産量を上げている。そんな農家の思いを後押ししていたのが辻本さん。2年前からは生産性の良い種を実験していた、上手く行けば品種登録も考えている。農家・製粉・パン屋、小麦は色んなに人の手を得て食べ物になるから創り手重視だと辻本さんは言う。パン屋の店主が大山こむぎの言い出しっぺで、自分の店でも使っている。こどもたちには地元の小麦で焼いたパンを食べてもらいたい、そんな思いで毎日作っている。
住所: 鳥取県米子市旗ヶ崎1-10-3