2019年に公開された1作目の続編で、中国の神話がモチーフのファンタジー作品「ナタ2」。中国で1月下旬に公開され、先月28日までに日本円で約2940億円の興行収入を突破し、アニメ映画で世界1位の記録を打ち立てた。ニューヨーク・国連本部でも特別上映会が行われ、外交官や外国メディアの記者など、200人近くが鑑賞した。映画の本場アメリカでも先月14日に公開され、多くの人が映画館に足を運んでいる。中国のエンタメ産業研究が専門の早稲田大学大学院・アジア太平洋研究科・中嶋聖雄教授は「作品のクオリティーが近年、格段と向上しているということがあると思う。テーマとして中国の神話を扱い、テクノロジーは最新でハリウッドに勝てるような映画を作ったことが、特に中国の国内市場での人気の理由」と説明。日本でも上映が予定されている「ナタ2」。中嶋教授は「中国のソフトパワーは、映画だけではない」と話した。中国のエンタメ産業研究が専門の早稲田大学大学院・アジア太平洋研究科・中嶋聖雄教授は「『黒神話:悟空』というゲームが去年の夏にオープンされて、世界10カ国以上でゲームのダウンロードの1位になった。中国初のAAAゲームという巨額の予算をつぎ込んで制作販売するゲームで、ロールプレイングゲームだがすごい人気を博している」と説明。中国のソフトパワーが、世界を席巻している。