刀の鞘を美しく彩る紐「真田紐」。丈夫なことから荷物をくくる紐などとして使われるなどしていた。真田紐は約400年前に真田一族が和歌山・九度山で過ごしていたところに考案し伝えたとされている。しかし時代とともに需要減少によりつくる人はいなくなり約50年前九度山町での真田紐づくりは途絶えた。もう一度九度山町で真田紐づくりを復活させたいと10年前に結成されたのが地元の人たちがあつまりできた九度山真田紐研究会。きっかけは講師を大阪から迎えた真田紐の体験教室。後日興味を持った参加者があつまり研究会を立ち上げた。2015年に和歌山県で行われた「2015紀の国わかやま国体」、九度山町では薙刀の競技が行われ記念品に真田紐をつかったキーホルダーが配られた。研究会の青木さんは、九度山に来てくれた人に九度山のものを持って帰りたいと話す。真田紐は縦糸と横糸を組合わせ平たく仕上げることでさまざまな柄を表現できるが、同じペースで折り続ける集中力が必要となる。今では首掛けの紐やストラップにされており、体験会も行われている。素材から九度山町で作りたいと研究会の畑では試験的に綿の栽培もおこなっている。今後は良質な糸を量産し一貫して九度山町で真田紐を作りたいと考えている。