大阪・関西万博の開幕まで後4日。目玉となる展示の一つが「動く心臓」。この心臓は体のあらゆる細胞に変化することができるiPS細胞から作られた。iPS心臓は、約2億子のiPS細胞から作られた心筋細胞が使われている。iPS心臓を手掛けた大阪大学の澤教授が見せてくれたのは、iPS細胞から作った心筋細胞をシート状にしたもの。このシートを「虚血性心筋症」患者の心臓に貼ることで、心臓の機能が回復することが期待されている。澤教授らはこれまで8人にシートを移植する臨床試験を行い、いずれも経過は良好だという。澤教授らのベンチャー企業「クオリプス」はきのう、「心筋細胞シート」を厚労省に製造・販売の承認申請をおこなったと発表。承認されれば、世界初のiPS細胞を使った治療法になるとみられている。