米国・トランプ大統領就任について。就任演説で「国民を豊かにするために外国に関税を課す」と述べた。飯田香織解説委員が「トランプ大統領は自らのことを日本語で“関税男”と呼んでいる。関税により米国国内の産業を保護するとともに、貿易赤字の削減につなげるという狙いがある。衆議院演説では、関税を徴収するために外国歳入庁を立ち上げることを改めて宣言した。メキシコとカナダからの製品の関税には、現在、協定に基づいて原則0%の関税なのだが、全てに25%の関税を課す。中国からの製品には、現在の関税に加えて10%の追加関税を課す方針をこれまでに打ち出している。日本からの輸入は5番目に多いが、トランプ氏は日本を含む他の世界各国の製品に一律で10%から20%の関税をかける考えをこれまでに打ち出している。ただ、今回の就任演説ではそこまでは踏み込みまなかった。トランプ大統領は関税を外交の武器にも使おうとしている。デンマークの自治領グリーンランドを米国が買い取ることについて、抵抗するのであればデンマーク製品に高い関税を課す。そして中国やロシアなどBRICS加盟国が米国の通貨ドルに頼らない脱ドルを進めれば、加盟国の製品に100%の関税をかけるとこれまで発言している。本気なのか脅しなのか目が離せない」とスタジオで述べた。