貿易戦争のはざまでアメリカと中国のどちらをとるか選択を迫られている国もある。昨日習近平がハノイに到着。習近平はアメリカから高い関税を突きつけられている“中国と同じ境遇の国”を歴訪している。中国は他国と連携する動きが目立っており、李強首相はフォンデアライエン委員長と電話会談し、アメリカへの共闘を呼びかけている。背景には中国の誤算も影響しているとみられる。中国からすれば世界対アメリカの構図に持ち込むチャンスでもあったが、90日間の延期により一転して中国対アメリカが際立つ形となった。今回中国が最初の訪問先に選んだベトナムは中国と同じ社会主義国家であり、近年は協力関係も深めている。しかしトー・ラム共産党書記長は相互関税発表後すぐにトランプ大統領と電話会談し、アメリカからの輸入関税をゼロにする用意があると提案し世界に先駆けてアメリカにすりよる姿勢を見せていた。ピーター・ナバロ上級顧問はCNBCのインタビューで、ベトナムの関税撤廃の提案は不十分であり、中国製品の迂回輸出や知的財産盗用、付加価値税などが問題だと発言している。
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