パリオリンピック開幕まであと220日。バングにがパリの舞台で輝くアスリートを全力応援するコーナー。きょうは今年7月、イタリアで行われたフェンシングの世界選手権で優勝し、日本フェンシング界史上初となる世界選手権連覇を達成した江村美咲選手(25)。今年2月には日本女子史上初の世界ランキング1位になるなどパリオリンピック金メダル候補。フェンシングはフランスが発祥の地でルールの異なる3つの種目がある。攻撃が突きのみとなる「エペ」と「フルーレ」。エペは全身どこを突いてもとにかく先に突いたほうが得点となり、フルーレは得点が入るのは胴体だけと制限がある点が異なる。そして江村選手の種目が「サーブル」。攻撃には突きに加えて斬りがあり、頭・腕を含む上半身が得点となる。江村選手はフェンシング日本女子初となるオリンピックでのメダル獲得を目指す。そんな江村選手の武器が「ロングアタック」。相手と距離のある位置から大きく踏み込み攻撃する必殺技だ。世界選手権の決勝でも身長170cmの長い手足をいかし遠い位置からロングアタックでポイントを獲得。世界女王最大の武器。江村選手がフェンシングを始めたのは小学3年生のとき。最初はフルーレから競技をスタート。試合に勝てない運命を変えた出来事が景品目当てに出たサーブルの試合。転向すると才能が開花。始めて約3年でユースオリンピック団体優勝など結果が出始めた。しかしメダルの期待がかかった東京オリンピックではまさかの3回戦敗退。大会後練習に打ち込むが「何が足りないのか分からなくて何を練習したらいいか分からないっていう練習をしていたら燃え尽きた時期があった。コーチにも相談させてもらってちょっと休みをいただいた。」という。