政府の情報収集衛星を搭載したH2Aロケット49号機はきょう、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、衛星を予定の軌道に投入し打ち上げは成功した。情報収集衛星は、地球上のあらゆる場所を撮影できる事実上の偵察衛星で、北朝鮮のミサイル発射施設の動向や、災害時の被害の把握などに活用される。今回、搭載されたのは、夜間や悪天候でも電波を使って撮影できるレーダー衛星で、すでに運用している衛星の後継機となる。一方、H2Aロケットは43機連続で打ち上げに成功したが、打ち上げ費用の高さなどが課題となっていて、今年度中に予定されている、次の50号機の打ち上げですべての運用を終え、新型のH3ロケットに完全に移行する計画となっている。