日本時間きのう早朝、大谷翔平は、自身のSNSで、ドジャースへの移籍を発表した。ドジャースは、過去11年で地区優勝10回を誇る強豪で、これまでも、野茂英雄など多くの日本人選手が在籍し、大谷で10人目となる。ドジャースのグッズショップの店員は、大谷の移籍は、クリスマスプレゼントのようで、すでにグッズの準備を始めているなどと話した。現地では、ドジャースのユニフォームを着た大谷のトレーディングカードが登場した。本拠地が同じロサンゼルスのNBA・レイカーズの八村塁は、大谷の移籍について、ロサンゼルスで、日本人として2人でできることは嬉しいし、機会があれば話ができたらいいなどと話した。恩師である栗山英樹は、新しいステージでも、野球界のために、何かを見せてくれるだろうなどとコメントした。エンゼルスタジアムでは、大谷の看板が撤去されていた。現地の記者によると、ドジャースは、大谷の背番号17を空けようとしていたという。17番をつけていたケリー投手の妻は、SNSで、背番号は譲るから、来てなどとラブコールを送った。
大谷翔平は当初、高校卒業後、メジャー入りを目指していた。高校時代には、「ドジャースワールドシリーズ制覇」を目標に掲げていた。約10年後に、1000億円を超える大型契約で、ドジャース入りを果たした。MLBジャーナリストは、金額ではなく、「勝ちたい」「勝てる」という思いから、ドジャースを選んだのだろうなどと話した。ドジャースには、2018年MVPのムーキー・ベッツと2020年MVPのフレディ・フリーマンが所属していて、大谷が加われば、MVPプレイヤー3人が並ぶ最強打線が実現する。12月9日に、ドジャースへの移籍が発表されたが、エンゼルスの入団会見も6年前の同じ日に行われた。メジャー1年目の年俸は、最低保証金額の約6000万円だった。今回の契約金額は、約1015億円で、1年あたり約101億5000万円となる。ドジャース戦のチケット価格はすでに高騰している。ドジャースが来年3月に開幕戦を行う予定の韓国・ソウルでは、市内のホテルに、日本からの予約が約70件あったという。大谷は、エンゼルスの関係者やファンに感謝を記し、ドジャースのファンに対しては、チームのために最善を尽くし、最高の自分でいられるように努めることを誓うなどとし、選手生活最後の日まで、野球界のために邁進し続けたいなどと綴った。