40代の女性はフェイスラインの脂肪吸引とリフトアップのための糸20本を入れ、約134万円を支払ったという。施術の直後は目が開かないほどに顔が腫れ、2~3週間続いたという。女性は別のクリニックでの修正手術が必要になり、費用は合計350万円超に膨れ上がった。自由診療の場合、その施術が適切だったのかを後から判断するのは非常に難しいという。朝日林太郎医師は「美容医療は商業的な部分があり、糸をたくさん入れれば売り上げが上がる。しかし入れれば入れるほど良い結果が出るかといえば、全然そんなこともない。売り上げを高くすることに主眼を置いているクリニックは、とにかく1本でも多く治療を提供する」などと話した。ここ数年急増しているのが、SNSを活用して患者を集める「キラキラドクター」と呼ばれる存在。今若い医師の間で、直接美容医療の略「直美」が増えているという。研修の終了後、一般的な保険診療での経験を積まずに直接美容医療の世界に飛び込む医師たちのことを指す。直美を選ぶ医師はここ10年で約10倍に増えているという。しかし経験不足や過剰な利益追求による弊害は少なからずあり、急増する美容医療トラブルの一因になっているのが実情だという。
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