オランダにあるLAM美術館は、世界中のアーティストによる現代アートが数多く展示。美術館の特徴は、作品が予想外の場所に展示されていること。一見、床に捨てられたバナナは、本物そっくりに作られた刺繍作品。あえて床に置くことでリアルさを演出。ガラス張りのエレベーターに無造作に置かれた空き缶もアート作品。ヨーロッパのビールメーカーの缶を、アクリル絵の具で再現。「友人と過ごした楽しい時間」を表した芸術作品。しかしこうした芸術性が災いし、作品が行方不明になってしまった。LAM美術館・学芸員・エリザさんによると今月上旬、エレベーター内に展示されているはずのビールの缶の作品が姿を消していることが判明。エレベーターの点検スタッフが来館者が捨てたゴミだと勘違いし、捨てていたことが判明。作品管理を担当しているエリザさんは大慌てで大捜索を開始。ゴミ捨て場から無事に作品を回収。作品に目立った傷もなかった。空き缶の作品は現在、アクリルケースに入れられた状態で展示されている。