サイバー攻撃によるシステム障害が続いていた通販大手「アスクル」の物流システムが再開した。約2か月に及んだ物流障害。発端となったのは10月に発生した身代金要求型のコンピューターウイルス「ランサムウェア」によるサイバー攻撃。攻撃から約2か月後、停止に追い込まれたシステムを新たに構築し、稼働にこぎつけた。今回、復旧したのは法人向けのアスクルのみ、個人向けのロハコは来月に再開するという。今回のシステム障害で大きな影響を受けてきたのが医療業界。医療備品の約7割をアスクルに発注していたという「いとう王子神谷内科外科クリニック」。皮膚の縫合に使う器具をようやく注文することができたという。一方、長引いたシステム障害による影響は思わぬ形で残されていた。システム停止以降、やむを得ず、別サイトから備品を購入。その際、大量購入しないと買えないものや送料が高いものがあった。そのため、レントゲン室や通路などが段ボールだらけになってしまったという。「訪問看護ステーションブロッサム」ではアルコール消毒に使う綿などをアスクルで購入していた。システム停止以降、近くのドラッグストアで揃えていたが、費用は以前の3倍近くになったという。システム再開は大きな一歩だが、まだ届くまでに最大7日かかる商品も。会社側はスピード配達の回復に期待を寄せている。
