全国に489店舗、日本最大級の総合ディスカウントストア「ドン・キホーテ」。もともとは1978年に訳あり商品を取り扱う18坪の店舗「泥棒市場」としてスタート。そして1989年、府中にドン・キホーテ1号店を開店。以来そこから今年まで34期連続で売り上げアップと絶好調。飛躍を続けるドン・キホーテの経営トップをつとめるのが吉田直樹社長。今回は店舗の隣りにある本社から密着スタート。まずは恒例の名刺交換。この企画はテレビ用でない普段の1日に密着するのが鉄則。今回福さんが学んだ極意は3つ。1つ目は「従業員と〇〇する」。デスクにつくなり何かを書き始めた吉田社長。書いていたのは昨日会った方への御礼状。実はもともとアメリカなどでコンサルタントの仕事をしていた吉田社長は2007年に中途入社。ハワイで子会社の社長を6年つとめ、本社での間接業務を経て本社の社長に就任。すると吉田社長が力を入れたのがPBと呼ばれる自社ブランドの開発と販売。独自の商品をより安く、ヒット商品を生み出し現在の躍進へと繋がっている。吉田社長のもう一つの朝の日課がランダムに選んだ従業員に突然電話すること。メールで必要なやり取りだけでなく、会話でこそ伝えられるニュアンスがあるという。「従業員と直接会話する」が吉田社長の極意。2つ目の極意は「経営とは〇〇」。全国に489店舗、9万人の従業員がいるドン・キホーテ。全員とは直接会うことは出来ないが、9万人と話したいからこそ始めたユニークな行動が社内向けのラジオ放送。ただの社長の挨拶にしたくないと構成作家さんも起用。リアルタイムで聞けない従業員のために翌日でも視聴可能に。ちなみにタイトルは「Yラジオ」。Yは吉田の頭文字だそう。月に1度程度、定期的に放送されていて、北海道から沖縄まで全国の従業員の悩みを聞いたり会社の現状を自分の声で伝えている。地域によってお客さんの需要は様々。いくらいい商品でもとなりに専門店があればなかなか売れないことも。実際ドン・キホーテでは本社として売り出したい商品があったとしてもうちの店舗では売れないとお店が判断すれば売らなくてもいい。「経営とは権限委譲」。3つ目の極意は「〇〇を転換する」。吉田社長は本社から実際の店舗へ。現場に任せることを大切にしている吉田社長だが、店舗へお客さん目線で出かけることも社長の日課。近年ドン・キホーテでは免税の売り上げが上がっており、全体の6.5%が海外からのお客さんの売り上げなんだそう。海外からのお客さんに人気なのは日本の生活用品や医薬品。大量に爆買いしそれを詰めるスーツケースを購入する外国人観光客も多いんだとか。さらに売上アップの秘密がお客さんの動きをシュミレーションして右側の角に特に売りたい商品を陳列すること。ほかにも先月27日、お客様からのダメ出しをアプリで受付けるサービスをスタート。そしてサービスから9日たったこの日はお客様から集まったダメ出しを分析する会議が行われた。吉田社長は「お客様にとって最も都合のいいお店は日常的な会社での言い方は主語の転換。」と話す。こうしてきょうの密着は終了。1日の終わりに人生・仕事において最も大切なことば教えてもらった。吉田社長は「「河海は細流を択ばず」。大きな川や海はどんな流れでも拒まずに受け入れる。どんなことがあっても受け入れるのがリーダーとして大事なこと。自分への戒めとして。」と話した。福さんは「お客様ファースト。お客様にとって都合のいいお店というワードがすごく印象的。そのあたりに行けば絶対にある状況を作っているのが行きたくなる理由であり、都合の良さなんだろうなとは思う。」などと語った。
住所: 東京都渋谷区宇田川町 28-6
URL: http://www.donki.com/
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