半導体メモリーは用途が多岐にわたり、DRAMはデータの一時保存に、NAND型フラッシュメモリはデータの長期保存に使う。メモリーメーカーとデバイスメーカーの間で合意した、11月のDRAMの大口取引価格が前の月に比べて11%高く、値上がりは21年6月以来となった。またNAND型も11月から12月期の価格が前の四半期に比べて12%上がり、2021年の7月から9月期以来、9四半期ぶりの値上がりだった。半導体メモリーは21年秋から値下がり基調で、各メモリーメーカーは市況の低迷で業績悪化。去年の後半から相次いで原産を勧め、価格の回復を図ってきたが在庫の余剰感が後退した。主な半導体市場で公正する世界半導体市場統計は11月、来年の市場規模が今年に比べて13.1%増えるとの見通しを示した。(日経電子版)