ぎんさんに背中を押され、きんさんはトレーニングを始めた。自らの名を取って「きんトレ」と呼んで毎日コツコツ続けて、片足1.5kgの重りを上げられるようになった。きんさんは自宅でも歩く練習を続けた。ぎんさんの五女・美根代さんは「ふたごだったからよかった。競争してお互い意地で生きていたのかも」と話していた。農家に生まれた2人は体の弱い母に代わってきょうだいの世話、畑仕事など子どもの頃から力を合わせて生きてきた。ぎんさんは「ふたりあったでいいわね。ひとりだったらやれん」、きんさんは「何でもふたり」と話していた。
