米国の巨大IT企業出身の技術者らが立ち上げた「SakanaAI」がきのう、NEC、富士通、大手金融機関などから出資を受けたと発表した。この会社は複数の既存のAIを組み合わせて言語や画像の処理能力が高いAIを効率的に作り出す技術が強み。今月は、米国・エヌビディアなどからも出資を受け、今回と合わせると出資額は約300億円になるとしている。生成AIを活用したサービスや半導体開発を手がける「プリファードネットワークス」は先月、SBIホールディングスから最大100億円の出資を受けると発表したほか、日本語に特化した生成AIを開発する「イライザ」も4月にKDDIから出資を受けてグループ入りした。出資する大手企業としては、AI開発で先行するスタートアップと連携を深めて自社の事業展開につなげたい狙いがある。