ニューヨーク株式市場でハイテク関連銘柄が多いナスダックの株価指数が大幅な下落となった。先週末と比べて3%を超える612ポイント下落した。これは中国のスタートアップ企業「ディープシーク」が低コストの生成AIを開発したことを受けてアメリカの大手IT企業の優位性が失われるという懸念が広がったため。一方、ダウ平均株価は値上がりしている。ディープシークは、アメリカのアプリのダウンロードの数で一時トップに立った。アメリカのIT企業は何兆円単位の多額の投資をして開発しているが、安いコストでも同等の実力があるとなればアメリカにとって脅威となる。特にAI向けの半導体を提供しているエヌビディアの株価は16%の大幅下落となった。アメリカでは今週からIT各社の決算発表が予定されている。この懸念は一時的なものなのか、あるいはさらに深まるのか、経営トップの受け止めに注目したい。