沖縄県の現役消防士がモデルを努め、鍛え上げられた肉体美を披露する「消防士カレンダー」が今週月曜日に完成した。なぜ彼らはカレンダーを作ったのだろうかこのカレンダーを立案した現役消防士の佐次田悠平さん(38)に話を聞いた。佐次田さんは「消防士は日頃鍛えている方が多いので、そこをフォーカスしたら面白いのではないか」などと話した。そしてカレンダー作成には沖縄県が抱える地域課題がきっかけだったという。佐次田さんは「育児放棄されている家庭もいっぱいあるし、こんな家に住んでいたら体を壊すような現場を見た」などと話した。沖縄県の1人あたりの所得は全国で最下位。子どもの3人に1人が相対的貧困と言われている。救急隊員として現場を知る佐次田さんによると貧困家庭の子どもは満足な治療を受けられないことが多いという。佐次田さんは「日頃の子どもたちは消防署とか消防士に手を振ってもらって応援してもらっているので、未来を作る子どもたちに対して何か還元した方がいいのではないか」と話した。そこで佐次田さんはカレンダーを作り、収益から経費を除いた全額を病院に寄付することで、子どもの医療費負担を減らそうと考えたという。佐次田さんはクラファンを立ち上げ、目標100万円で資金を募ったところ、集まった金額は182万円でカレンダーが完成した。佐次田さんは「この企画に取り組むことで、子どもたちが社会に対して新しく挑戦する勇気を届けられれば嬉しい」などと話した。