米国みずほ証券の兼松渉さんは「27日のニューヨーク株式相場について、発表された経済指標の内容はまだら模様で、FRBが注視するPCEは、おおむね市場予想の範囲内でしたが、インフレ圧力が根強いことを改めて裏付け、最近のFRBが『利下げを急ぐ必要はない』との見方を正当するものになりました。年末に向け全体的に前向きな投資ストーリーには特に大きな変化はないと考えています。このところの株価を押し上げている強力な要素の1つは、アメリカの投資家・企業・消費者の間で広がる『アニマルスピリッツ(野心的意欲)』とみています。トランプ次期政権下における関税、貿易戦争に対する警戒感が高まっていることも否定できず、中国製品に60%の追加関税と言ったやや挑発的なアイデアは、根っからのビジネスマンのトランプ次期大統領ならではの「かけ引き」の一環と考えています」などと話した。