- 出演者
- 池谷亨 片渕茜 中垣正太郎 平出真有 古旗笑佳 小川和宏 佐藤将高 池畑勇紀
オープニング映像。
国内政治情勢を受けて、きのうの日経平均は一時4万4000円台となったが債券市場も注視したい。
NY株式、セクター別騰落率、為替の情報を伝えた。
9日のNY株式相場は3指数(ダウ、ナスダック、S&P500)とも小幅に上昇し最高値を更新した。アメリカの雇用がこれまでの想定より弱かったことが明らかになり、利下げ期待を後押しした。一方で実体経済に対する不安も増している。発表された雇用統計年次改定の暫定値は近年で最大の下方修正となった。雇用減速から雇用の先行きに懸念が漂っている。FRBは通常の倍0.5ポイントの利下げに踏み切るのか。マーケットでは9月の利下げが完全に織り込まれ、関心は利下げ幅に移っている。9日は中東情勢が緊迫したためリスク回避が意識され、原油の金の価格が上昇した。株価は高値圏で推移しているが先行きは不透明。
9日、カタールの首都・ドーハで複数回の爆発があった。イスラエル軍が「イスラム組織ハマスの幹部を狙った攻撃だ」と表明した。イスラエルメディアによると標的はパレスチナ自治区・ガザの停戦交渉でハマス側の交渉団トップ・ハイヤ氏らだった模様。ハマスは「メンバー5人が死亡した」としている。ホワイトハウス・レビット報道官によると「トランプ大統領は攻撃を事前に察知しカタールに連絡するようウィトコフ中東担当特使に指示した」。また、今回の攻撃について「非常に残念に思っている」とするトランプ大統領の声明を明らかにした。
アメリカ労働省は去年4月から今年3月までの雇用統計の改定値を公表した。労働省は毎年、失業保険の支払い実績などをもとに過去の雇用統計の数値を改定している。非農業部門の雇用者数を従来から91.1万人下方修正した。月平均では7万5900人の引き下げに相当する。労働市場の減速が、これまで思われていた以上に進んでいたことになりFRBへの利下げ期待が一段と強まる可能性がある。
アップルが新製品発表会を開催(アメリカ・カリフォルニア州シリコンバレー)。ティム・クックCEOによる基調講演や新製品のプレゼンが行われた。目玉は「iPhoneエアー」、薄さは5.6ミリ、重さ165gのiPhone史上最薄モデル。AIスマートフォン時代が到来するなか、アップルは開発競争の遅れも伝えられている。AI機能「アップルインテリジェンス」ではエアーポッズの同時通訳機能が発表された。iPhoneと連携することでスマホをモニターやスピーカーとして使用でき、簡単に多言語でコミュニケーションをとることが可能。しかし、iPhoneユーザー調査によると、AI機能の強化が買い替えの動機になると答えたのは7%にとどまる。アップルはAI開発競争だけで勝負するのではなく、スマホそのものの魅力をいかに高めるかに注力している印象。iPhone製造をめぐっては、関税の影響も懸念されている。新型iPhone価格はiPhone17が12万9800円、iPhoneエアーが15万9800円。9月12日予約開始、19日発売。
イギリスの資源大手「アングロ・アメリカン」がカナダの鉱山会社「テック・リソーシズ」と合併することで合意したと発表。規制当局の承認が下りれば、1年半以内に合併は完了する。合併により、両社がチリで運営する銅鉱山での生産を効率化するとしている。アメリカメディアによると、合併後の時価総額は530億ドル超の可能性があり、過去10年で最大のM&Aとされている。
オランダの半導体製造装置大手「ASML」はフランスのAI・人工知能のスタートアップ「ミストラルAI」に13億ユーロ(約2200億円)を出資すると発表した。ミストラルAIは、 アメリカのオープンAIのライバル企業でエヌビディアやマイクロソフトとも提携している。アメリカメディアによると、ASMLの出資でミストラルAIの企業価値は117億ユーロにのぼる。
フランス・マクロン大統領は議会での不信任決議を受けて辞任したバイル首相の後任としてセバスチャン・ルコルニュ国防相を任命したと発表。ルコルニュ氏は39歳の若手でマクロン大統領と親しい関係にあるとされている。前任の失脚原因となった緊縮型予算案の成立に向けて、議会の反対勢力を説得できるかが今後の焦点となる。
NY証券取引所から米国みずほ証券・兼松渉が解説。9日の株式市場は3指数そろって、わずかに上昇した(ダウ、ナスダック、S&P500)。雇用統計の改定値が大幅に下方修正されたことでアメリカの雇用市場が予想以上に減速していることが示された。今月17日のFOMCでの利下げ期待が高まる一方、景気減速に対する警戒感もいっそう高まっている。10日の生産者物価指数と11日の消費者物価指数の内容を見極めたいとの思惑もあり株価が動きにくい1日となった。
アップルが新型iPhoneを発表した。9日のアップルの株価は1.5%の下落。目である薄型モデル「iPhoneエアー」を含めて概ね市場予想の範囲内の内容だったため株価はさえない動きとなった。サプライズ感があったのはエアーポッズPro3に搭載された心拍数モニターとAI搭載のライブ翻訳機能。関税の影響も注目されている価格についてiPhone17シリーズは大きく変わらず。投資家には部品のコスト増を飲み込むことで利益率が圧迫されるのではと不安がある。
その他のマーケット情報を伝えた(金利、商品、欧州株式、株式先物)。イスラエル軍がカタールを攻撃したことで地政学的リスクが意識され金が買われた。イギリスの資源大手「アングロ・アメリカン」がカナダの鉱山会社「テックリソーシズ」との合併を発表し9%高となった。他の資源株も連れ高となった。
ゲストはファインディ・日本CTO協会幹事・佐藤将高、ドイツ証券・小川和宏。アップルが薄型モデル「iPhoneエアー」を発表。アップルのこれまでの新製品は革命的だが、全て後発の参入だった。iPod、iPhone、アップルウォッチはMp3プレーヤー、スマートフォン、スマートウォッチの後発商品。チャットGPTが広まってから約2年経過してからの生成AI「アップルインテリジェンス」は生成AIの再定義などにも期待。アップルの一貫性のある体験作りい期待。
各国の為替を伝えた。
ドル円の予想レンジは146.50円から148.00円。ドイツ証券の小川和宏さんに聞く。きのう東京時間夕方に日銀が年内利上げ排除せずとの報道から一時146円台に下落。アメリカの金利の戻りを受けて147円台に戻す。本日のアジア時間は日本の政局、海外時間はアメリカのPPIを控えて、一旦の下げ止まりを予想している。注目ポイントはECBの利下げ停止。FRBの利下げ開始でドル安持続か。アメリカとの貿易交渉の進展で下方リスクが緩和される一方、財政刺激の情報リスクは高まっている。経済見通しについて、上振れリスクがある。ドイツの財政出動が欧州の活動を大きく刺激する可能性があるため。防衛費に約5000億ユーロとインフラ整備に約3000億ユーロを計画している。ドイツの経済成長を1.8%程度押し上げる効果を見込む。金融政策の見通しについてECBは利上げに向かう。FRBは利下げが想定されるためドル安方向などと話した。
10年国債情報を伝えた。
世界の株価を伝えた。中国の上海総合指数は3日ぶりに反落。きょう発表の物価指標への警戒から様子見ムードとなった。インドのSENSEX、ロンドンのFTSE100は続伸、ダイツのDAXは反落。ブラジルのボベスパは続落、NYのダウは続伸。
日経平均の予想レンジは43100円~43700円。りそなアセットマネジメント・戸田浩司さんに聞く。石破総理退陣表明を受けて、次期政権への政策への思惑売買が盛んとなっている。期待は長続きしないと思う。注目ポイントはPBR1倍、ROE8%で十分か?東証が資本コストと株価を意識した経営を上場企業に要請したことで投資家からはPBR1倍を下回る企業に対し、ROEを向上させるために資本の有効活用を図るべきとの意見が強まった。TOPIX採用銘柄のPBR分布とROE分布。PBRの改善は正当化される。ROE10%超の構成比率は約4割程度と3年前とほぼ変わらない。日米欧州を比較すると日本の見劣りが目立つ。PBR1倍、ROE8%達成で企業経営者や投資家が満足してしまうと危険。ROE10%以上を意識する必要がある。1割以上の株価上昇も期待できるなどと話した。
自民党総裁選について、党員と党友が投票に参加できるフルスペック型で行うことを決めた。今月22日告示、来月4日投開票とする日程が決まった。きょう総務会を開き日程を正式決定する。