丸の内には日本全国から素敵な雑貨が集まる。いま注目のセレクトショップでは、各地の大学生が仕入れた地域の逸品が並ぶ。販売やディスプレイ、収益の計算まで学生が行っている。北海道エリアを担当している小倉ことみさんは、伝統的ではあるけど現代風にアレンジされた「ネオ トラディショナル」なものの仕入れを行っていると言う。この秋は北海道・東北地方の雑貨セレクション。日本一のスリッパ生産地で仕入れた、丸洗いできる「バブーシュ」。コロナ禍のお家時間をきっかけに海外でも人気だ。震災で被災した港町の大漁旗を解して刺繍を施した雑貨や、頭を外してコマに出来るこけしや鬼の置物などもある。どれも地域の学生たちの思いが詰まった特別な一品だ。仕入れ担当小倉さんのイチオシは、北海道のエゾシカの皮と白樺で手作りしたバッグや小物入れ。エゾシカが森で駆け回ってたからこそ出来た傷が色々な所に見え、その中からお気に入りを選んでくれるお客様を見て嬉しかったと小倉さんは言う。