文部科学省は、児童・生徒の発育と健康状態を調べるため、全国の学校の健康診断結果を調査している。2022年度の調査結果がきょう公表され、裸眼での視力が1.0に満たない子どもの割合が小学生で37.9%、中学生で61.2%、高校生で71.6%と、いずれも10年前と比べて約7ポイント上昇し、過去最高であったことがわかった。文科省は、新型コロナの影響で、健康診断の時期が変更され、過去の数値と単純比較はできないとしたうえで、家庭で、携帯電話を利用する時間が増えるなど、児童生徒をとりまく環境が変化していることが背景として考えられるなどとしている。今回の調査では、肥満傾向にある児童・生徒の割合が10歳で12.5%となるなど、6~13歳の複数の年代で過去最高となった。文科省は、新型コロナによる生活習慣の変化が影響したと考えられるとしている。