インフルエンザ予防には歯磨きが重要という。東京歯科大学のデータでは65歳以上を対象に口腔ケアを丁寧に行ったグループとそうではないグループでは約10倍という差が実際に存在していたという。背景には歯に付着するプラークには歯周病菌が存在するが、歯周病菌が出す酵素でインフルエンザウイルスが活性化するものと見られる。東京歯科大学の礪波健一氏はプラークの除去がインフルエンザ対策に重要としている。鉛筆を持つように軽く歯ブラシを持ち、歯の隙間にブラシの先が当たるよう小刻みに当てていく。握るように持って強く握るとブラシの先が潰れてしまうために隙間に入れにくく効果が低くなるのだという。また、歯と歯茎の境目は斜め45度に当てていくときれいに磨く事ができるという。食後3回の歯磨きが重要だが、睡眠前は特に丁寧に磨くことが重要。マウスウォッシュはプラークを除去できないことからこちらも歯磨きとの併用が必要となる。歯間ブラシや舌掃除も効果は高いといい、手洗いと口腔ケアは新型コロナウイルスなど様々なウイルスに有効なのだという。