シンガポールで15日、4代目の首相に就任したのは副首相兼財務相を務めたローレンス・ウォン氏(51)。官僚出身のウォン氏は政府の新型コロナ対策の責任者として感染拡大防止に貢献した実績などが評価された。演説でウォン氏は「米中関係の安定を望んでいる」と述べアジアを巡る安全保障環境などが厳しさを増す中で、米中双方とのバランス外交を維持する姿勢を示した。一方、2004年の首相就任後およそ20年にわたって政権を運営し経済発展をけん引してたきたリー・シェンロン氏は上級相として新内閣に残り、ウォン氏を支えることになる。