「パンデミック条約」の交渉で意見が分かれたとされているのが「PABS」という仕組みについて。ある国でウイルスなどの病原体が見つかると、その情報をデータベースで共有し、この情報に基づいて治療薬を開発した製薬会社が得られた利益を配分する仕組みとのこと。これについて先進国は見返りが大きすぎて参加するメリットがないと主張。途上国側も譲歩する姿勢を見せていない。各国からは今回の総会での合意を見送り、議論の期間を延長すべきという声があがっている。一方で一部の先進国からは条約に反対する声もあがっており、特にアメリカでは野党・共和党がバイデン大統領に対し条約への不参加を強く迫っている。このまま行くとアメリカが条約への不参加に加えてWHOと距離を置く可能性も懸念されているとのこと。