井村はコメの品薄について「生産と消費の背景がある。生産の方の事情としては、コロナ禍後に外食需要が落ち込んで、ここ数年の生産量が減っている。さらに去年の猛暑の影響で1等米の比率が下がった。消費の事情として、主食の中でも、パンなど小麦製品の値上がりが顕著な中、コメはお買い得だったため需要が増えた。また旅行者が増え、インバウンド需要も増加した」などと説明した。コメのある店とない店については「関係者によると、店によって仕入れルートや調達力が違う。地域によっても商品の流通の仕方が違うため、全国的には必要な量は足りていても、店に行ったら品薄が目立つケースも散見される」などと話した。今後について井村は、来月には新潟県などからコメが出荷されるため、短期的には解決するが、来年の夏にまた今年と同じように品薄にならないとは言い切れないなどとしている。