ユニコーン企業とは、時価総額10億ドル(約1400億円)以上に成長した非上場の有望なスタートアップのことだが、その数で日本は米国の666、中国の167に比べて、わずか8社と大きく後れを取っている。スタートアップがユニコーンへと成長するための鍵は何かを取材した。この夏、京都市で行われたスタートアップの国内最大級のイベントには、過去最多となる1万2000人が来場した。一番の盛り上がりを見せたのは、スタートアップの経営者たちが投資を呼び込むために競い合うピッチコンテスト。独自の技術やビジネスをアピールし合った。スタートアップへの関心や期待が高まる一方で、実際に大きく成長できるケースはまだ限られていると投資家側は話す。
成長するための鍵は何か。今、注目されているスタートアップが、東京を拠点にAIの研究開発を行う「Sakana AI」。去年7月の設立からわずか1年でユニコーン企業に仲間入りした。目指すのは、日本を拠点に世界に展開できるチーム作り。海外からのエンジニアたちを積極的に採用している。日本にとどまらない事業展開が、ユニコーンの1つの条件になっているという。Sakana AI・伊藤錬最高執行責任者は「1つの国・マーケットだけで、ある規模以上の(スタートアップを)作るのは簡単ではない。初めから日本だけではなくグローバルにやる水準を設定するのが1つの鍵」と述べた。さらに、急成長の最大の要因は“トレンドを追わない独自の技術開発”。ことし7月には、日本語で指示すると浮世絵のような画像を生成できるユニークなAIモデルを公開。既存のAIを融合させ、コストや消費電力を抑えながら、さらに高度なAIを生み出すなど、他社と一線を画している。その技術が強みとなり、国内の大手企業のほか今月には米国の半導体大手・エヌビディアからも資金を調達、ユニコーンへの飛躍につながった。
成長するための鍵は何か。今、注目されているスタートアップが、東京を拠点にAIの研究開発を行う「Sakana AI」。去年7月の設立からわずか1年でユニコーン企業に仲間入りした。目指すのは、日本を拠点に世界に展開できるチーム作り。海外からのエンジニアたちを積極的に採用している。日本にとどまらない事業展開が、ユニコーンの1つの条件になっているという。Sakana AI・伊藤錬最高執行責任者は「1つの国・マーケットだけで、ある規模以上の(スタートアップを)作るのは簡単ではない。初めから日本だけではなくグローバルにやる水準を設定するのが1つの鍵」と述べた。さらに、急成長の最大の要因は“トレンドを追わない独自の技術開発”。ことし7月には、日本語で指示すると浮世絵のような画像を生成できるユニークなAIモデルを公開。既存のAIを融合させ、コストや消費電力を抑えながら、さらに高度なAIを生み出すなど、他社と一線を画している。その技術が強みとなり、国内の大手企業のほか今月には米国の半導体大手・エヌビディアからも資金を調達、ユニコーンへの飛躍につながった。