今年の春闘は、ヤマ場となる集中回答日を迎えた。去年に続き、高い水準の賃上げの勢いを保てるかに関心が集まっている。UAゼンセンの本部から中継する。各組合からの決着内容が続々と入ってきている。組合員の数を合計すると190万人にもなるという組織で、高い水準の賃上げが広がるかが春闘の行方を占う大きなカギ。組合からの回答内容に「満額」の赤い文字がずらりと並ぶ。今年も去年同様軒並み満額、要求通りの水準で決着したということを示している。「餃子の王将」に書かれた2万2216円というのが要求した数字。これに対して経営側が回答した数字が3万139円ということで、要求を大きく超える水準で決着したというケースもある。野菜やコメなど身近な食品を中心に物価高が加速しているが、物価上昇に負けない賃金上昇を確実に広げていけるのかが大きなポイント。直近の物価上昇率は1月で4.0%、2年ぶりの高い水準。集計結果の最新の数字は賃金を底上げするベースアップなどの分で見てみると、正社員で4.35%、物価上昇分を超えている。パート従業員の場合は5.67%と、さらに高い水準の引き上げ率となっている。待遇面での格差を是正するため、パートの賃上げ率をより高くしていこうという機運が強まっている。トランプ関税の影響について。中でも自動車は産業の裾野が広く、関税が強化されれば、経済活動が冷え込んで企業活動がうまく回らなくなることが心配される分野。企業が利益をあげにくくなれば、賃上げに資金を回しづらくなって、結果的に賃上げ機運に水がさされるおそれもある。これから中小企業に賃上げが確実に広がる環境をつくっていけるのか、トランプ政策の影響の行方も注意深く見ていく必要がありそうだ。
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URL: https://uazensen.jp/
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