中南米への支援削減に関する影響を分析しているNGOは、アメリカの支援が貧困対策や麻薬対策にも活用され、地域の人たちがアメリカに移住しなくても暮らせるようにするといった選択肢を提供してきたとした上で、NGO・WOLAのヒメナ・サンチェスさんは、米国が中南米への対外援助を打ち切ったことは実は墓穴をほっているようなものだとコメント。コロンビアでは武装組織の活動が活発化するなど不安定化が懸念されている。コロンビアなどにとどまってきた移民や難民はアメリカ以外に行き先を求めるなど新たな不安定要素になるとの指摘もある。