多くの人の人生をかえたYouTube。その力はついにとある村の未来さえも変えた。YouTubeの利用者が世界で最も多い国・インド。向かったのは首都ニューデリーから車で約20時間以上のトゥルシー村。村ではいまだに牛の糞を燃料として燃やしていたり、生活用水に井戸や川の水を使用。ジャイさん30歳。村で最初にユーチューバーになったといわれる人物。記念すべき最初の投稿は村を舞台にしたシュールなコメディー動画。再生回数も振るわなかったという。資金を工面し、投稿を3年続けたとのこと。コメディードラマが再生数約100万回の大ヒットとなった。村の平均月収の2倍を稼ぐユーチューバーとなった。ジャイさんの成功をきっかけにユーチューバーが増加。人口約3000人の村にユーチューバーが約1000人いるという。すると村の経済は次第に活性化。エアコンやガスコンロを備えた豪邸が建ち、空調付きのレストランもオープン。村のYouTube動画をきっかけにインド映画に進出する俳優や監督まで誕生した。ジャイさんの初投稿から5年後には社会に大きな功績をもたらせたとしてインド政府が村を表彰。さらなる発展を期待し、400万円をかけた映像制作スタジオが村に贈られた。YouTubeが1人の青年の人生をかえ、村をかえ、国までも動かした。