2023年12月、京都大学で木材を使用した人工衛星の研究が進められていた。約10センチ四方、重さ約1kgの超小型の木造人工衛星。開発を主導するのは宇宙飛行士の土井隆雄さん。土井さんは近年宇宙開発が活発になる中で、再突入時の酸化アルミニウムが増え異常気象が起こる可能性に危機感を抱いたという。そこで土井さんが注目したのは木。そして去年、木造人工衛星を乗せたロケットが出発。宇宙に放たれる瞬間を開発チーム一同で見守ったが、その後木造人工衛星とは通信できなかった。先月、研究室では2号機の開発が進められていた。2027年度の打ち上げを目指すという。