中国自動車工業協会の発表によると、中国が去年1年間に輸出した自動車の台数は、過去最多の491万台となった。日本は去年11月までで399万台となっている。中国が年間の自動車輸出台数で初めて世界1位となる見通しとなった。主な要因は、EVの輸出が大幅に増えたことだ。中国の自動車メーカーは海外展開を加速させていて、大手の吉利自動車は去年11月、傘下のEVブランドの販売店をスウェーデンにオープンし、ヨーロッパへの輸出に本格的に乗り出した。EUは去年10月、中国製EVが国の補助金で価格が抑えられているとして、調査を開始したことを発表し、結果次第で関税を上乗せする措置をとることができる。中国メーカーは、東南アジアでも攻勢を強めていて、EVの輸出を増やしているうえ、現地生産の計画なども明らかにしていて、日本メーカーは対応を迫られることになりそうだ。