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トランプ大統領が今月3日、「日本、韓国、マレーシアなどにはとても小さな車がある。とても小さくかわいらしい車だ。アメリカ国内でつくることは許可されていない。我々はこれらの車を承認するつもりだ」と述べた。小さくかわいらしい車が何を示しているかは明らかになっていないが、日本の軽自動車などが含まれるのではないかと話題になった。アメリカでは日本の軽トラックなどが一部の愛好家から人気となっている。製造から25年以上経過すると安全基準や排ガス規制の対象外となるため、クラシックカー扱いで軽自動車が例外的に輸出されている。本格的な輸出や現地での生産にはアメリカの規制をクリアする必要がある。国内メーカー関係者からは「具体的な内容がはっきりすれば市場調査など検討はする」と前向きな声が聞かれた一方で、「国土が広く、日本人よりも身体の大きいアメリカ人に小さな車が売れるのか」と懐疑的な声も出ている。アメリカで軽自動車の販売が広がれば、日本のメーカーにとっては大きなチャンスになる。
軽自動車のEVは日産自動車や三菱自動車がすでに販売しているが、ホンダが今年参入し、スズキは来年度中の投入を目指している。中国メーカー「BYD」が来年夏に日本の軽自動車規格を満たしたEV車を投入する計画。軽自動車の新車販売台数は年間約150万台~170万台で国内の自動車市場の約3割~4割を占める。軽自動車を通勤通学の日常の足として使うユーザーが7割以上を占めていて、長距離を走るユーザーはあまり多くないという特徴がある。ガソリン車と比べ、1回のフル充電で走れる距離が短いEVでも受け入れられやすいとみている。軽自動車は日本独自の規格だが、幅の狭い道路やあぜ道、山林などでも走れる使い勝手の良さを磨き、価格の手頃さなども追求して発展してきた。海外から注目されるようになったことで、今後さらに活躍の場を広げていく可能性も見えてきた。
