NHKニュース7 (ニュース)
「コメは買ったことがない」などと発言した江藤氏が事実上の更迭となり、後任に小泉進次郎氏が起用された。石破首相は当初、江藤氏の続投方針を示していたが「申し出があり了とした。任命権者たる私の責任」とした。農家からは「辞めるのは当然。コメづくり農家に希望をもたせる政策を期待する」という声があがっている。
自民党・森山幹事長は「やはり世論の動きを見て決断したと思う」、公明党・斉藤代表は「当然のけじめ。小泉氏は農政で実績があり適任ではないか」としている。一方、野党側は立憲民主党・野田代表は「事実上の更迭で、ある意味当然」、日本維新の会・前原共同代表は「石破首相ははじめは守る姿勢だったが状況が変わると二転三転するのが常態化している」などとした。
新たに農林水産大臣に就任する小泉進次郎氏はコメ価格を下げられるかが当面の大きな課題となる。コメの価格は高止まりの状況で、政府は3月に備蓄米の放出を始めたが、消費の現場に届いたのは先月27日時点で全体の10%余に留まっていて、備蓄米の流通改善も求められる。小泉氏は消費者目線で取り組むことを強調している。小泉氏が今後、農政の改革にどう取り組むかも注目されている。党首討論ではコメの価格や生産体制などを巡って質疑がかわされた。