Oha!4 NEWS LIVE コレミテ
11日、東京・浅草の抹茶スイーツ専門店「茶和々浅草店」には朝から外国人観光客が詰めかけていた。オープンから約5分で大勢の来店客。マッチャにどハマりしたというアメリカからの旅行者はプリン、ラテ、かき氷、ケーキなど抹茶三昧の日々を過ごしているという。農水省によると、緑茶の輸出額は2024年は約364億円と2014の約78億円から4倍以上に伸び、抹茶がけん引している。
抹茶ブームの影で余波を受けているのが煎茶。JA全農京都によると、一番茶の価格は今年1キロあたり4482円で去年より1000円以上価格が高騰。二番茶は今年1896円で去年比で約6割高い。創業約150年のお茶屋「麹町さつき濃」を取材。店には製茶会社から”緊急事態のご報告”として「7月を過ぎたら品物はない」という手紙が届いたという。文書には「二番茶の製造を断念する」との記載。収穫量が激減するなどし入手できないことが理由としている。麹町さつき濃・板倉一枝さんは「本当に緊急事態。(創業)149年で初めて」と語った。店では煎茶全体の仕入れ価格が約3倍になるのではと危惧していた。緑茶派の街の人からも「困る。お茶はやめられない」「身近な物であってほしい」などの声が聞かれた。