ニュースウオッチ9 THE 争点
中空麻奈氏は日本の財政状況を考慮し、消費税減税を実施しても時限的なのか疑問符がつくといい、「現金給付のほうがまだマシ」と話す。一方、永濱利廣氏は経済活性化のため、食料品の消費税減税を主張。消費支出に占める食費の割合「エンゲル係数」は主要先進国で日本が最も高いという。中空氏は「消費税減税は高所得者のほうが恩恵が大きい上、実施までに時間がかかる」と指摘。日本財政は歳出が税収を上回る状態が続き、普通国債の発行残高は今年度末には1129兆円にまで膨らむ見通し。永濱氏は政府の債務残高とGDPの比率に着目し、日本はG7のなかで最悪となっているが、近年は改善傾向にあるという。そこで、効果的な減税を提言する。だが、中空氏は反対し、給付のあり方についてもより対象を絞るべきと考える。そして、中空氏は物価上昇に負けない賃金上昇に向けた政策に期待し、永濱氏はデフレ脱却に向けた政策を要求した。