“電子レンジ”で世界を変える!?

2025年8月2日放送 10:44 - 10:52 テレビ東京
ブレイクスルー (ブレイクスルー)

電子レンジを応用し、産業に衝撃をもたらすマイクロ波。プラスチック製品を元の原料に戻す究極のリサイクルを実現する驚きの技術を開発したマイクロ波化学は、2007年に起業した大阪大学発のベンチャー企業。マイクロ波を使ったプラスチックの分解で、様々なノウハウを培ってきた。しかしプラスチックと言っても種類は様々。物質ごとに反応速度などをデータ化。市販のプラスチックを含めて100種類以上調べたという。物質にマイクロ波を当てる角度だけでも反応の強さは大きく変わる。そのため最も効果が高くなるようにミリ単位で調整。内側の上下左右の壁面には独自の凹凸がある。市販の電子レンジにも凹凸や細かな穴があいている。これこそが、マイクロ波が反響したときに物質に当たる最適な角度を作り出すもので、ノウハウの塊だという。地道な実験の積み重ねが、脱炭素を実現するリサイクル技術を生み出していた。開発アイデアは、基本的には9割は客のニーズ、お客さんが困っていることを持ってきてもらうことかあスタートするという。マイクロ波の特徴の1つが応用範囲の広さで、エネルギーを伝達する手段だけのことなので、医療・樹脂・食品・燃料まで幅広く使えるという。開発した技術がブロックのように蓄積するので、それが先々客からの引き合いに対して応えやすくなるあるいは成功率が上がるので、やればやるほど高まる好循環な事業だという。高い技術力と顧客ニーズを背景に上場も果たしたマイクロ波化学。これまではマイクロ波の力でリサイクルに変革をもたらしてきた中、さらなる飛躍のために挑むべき壁が新産業の創出。開発はすでに始まっていた。小型のマイクロ波発信機を使った小さな装置は、半導体の機能を高める新たな加工技術に挑戦。マイクロ波の活用はこれまでもあるが、いまやろうとしているのは新しいところだという。まだ企業秘密とあって具体的には教えてくれないが、技術の完成は間近だという。取り組みはこれだけに留まらず、すでに医薬やナノテクノロジー、食品など様々な企業と手を組み幅広い分野への進出が始まっている。


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大阪大学マイクロ波化学東証グロース市場250指数

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