- 出演者
- 佐々木明子 相場英雄
今回はマイクロ波化学の吉野巌社長から話を聞き、マイクロ波を活用したレアメタル獲得などを紹介していく。
オープニング映像が流れた。
大阪市・マイクロ波化学で着目したのは電子レンジでも使われるマイクロ波。マイクロ波は食材に含まれる水分だけを揺らし、熱を発生させることが可能。その技術を応用し廃材となったプラスチック製品を元の原料に戻す究極のリサイクルを行っていた。また今日本を”資源不足”の危機から救う戦いに挑んでおり、最先端研究が行われている現場では希少な「リチウムの鉱石」が。スマホなどを動かし今や生活に欠かせないリチウムは世界で争奪戦となっており、マイクロ波でこのレアメタルを鉱石から抽出しようとしている。これまでリチウム採取は中国に依存してきており、またリチウムが多くとれる国のうちの1つボリビア・ウユニ塩湖では塩水を天日干しして採取するが、生産量が急増し湖の枯渇が懸念されている。共同開発する三井物産は低炭素リチウムの需要増を予測し、マイクロ波装置輸出も検討しており日本から新たなリチウムビジネスが動き出す可能性も。その先に見据えるのが大量に発見された深海のレアメタルを含む鉱石で、大手メーカーと共同でニッケルなどを取り出す研究を進めている。
”電子レンジ“”でレアメタル獲得。マイクロ波化学が日本を資源大国に導くのか。この技術は”都市鉱山”に対応できる?との質問に対し、マイクロ波化学・吉野さんは「そこは非常に狙っているところ。取り出せる」などと話し、「日本は自動車・造船・電機・製鉄など色々な産業が全部そろっており、意外とこういう国はあまりない。技術を産業基盤に対して適応していくことが都市鉱山もそうだが我々のひとつの生きる道。技術をつくって、その技術を海外に向かって、外貨を稼がないと国としては生きていけない」などと述べた。
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マイクロ波化学では起業以来別企業や大学教授など様々な人材を獲得し、世界を変えるべく日々新たな挑戦をしている。吉野社長は「今も人材獲得には苦労しているが、新しいことに挑戦することが好きな人達が集まることで多様な人間が揃ってチームを作れている」など話した。現在はフリーズドライ食品をマイクロ波技術によって生産する装置をアサヒグループ食品と共同で開発している。この装置は元々JAXAと共同で行っている月の石から水を取り出すプロジェクトで得た技術を応用しているという。
番組をTVerで配信していることを伝えた。
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吉野社長はブレイクスルーとは何かについて「諦めずにやり続けることがブレイクスルーに繋がる」など話した。
次回予告を行った。