サタデーウオッチ9 (ニュース)
年始の準備にも今年ならではの様子が見られた。東京都千代田区の百貨店で人気なのが、駆け込みおせち。数か月前から予約が始まり年末には締め切っているところが多いおせち。このデパートでは直前におせちが必要になった人に向けて、「駆け込みおせち」と名付けて予約を受けつけていて大みそかまで販売している。デパートではコロナ禍を経て急に人が集まる機会が増えたことでニーズが高まっているとみている。東京都品川区の会社では、メーカーや店などが作ったものの予約数が想定を下回り在庫になりそうなものを買い取り、食品ロスを減らせる「ロスおせち」として販売。通常より大幅に割り引かれたお得感もあって年々売れ行きが上がり、ことしは、およそ9000個の販売を見込んでいる。物価高が続く中、福袋にも変化が生まれている。東京都中央区銀座のデパートでは、生活応援と題して日常的に使う油やパックごはん、缶詰めなどを詰めあわせた福袋を販売。さらに、何が当たるかを楽しめる福袋も。一方、東京都豊島区池袋のデパートで予約が行われているのは、いわゆるサブスク型の福袋。パン屋では60日間、毎日324円以下のパン1個を持ち帰ることができる1万円の福袋を数を限定して販売。世相に合わせて変わる年末年始の風景。初詣にも変化が。東京都港区の「増上寺」で導入されたのが、スマホなどでQRコードを読み取り好きな金額を入力するとおさい銭を納められる。この寺では現金を持ち歩かない人が増える中、今週からこの仕組みを導入した。利用する人は賛否両論、大本山増上寺・武智公英執事はいろんなかたちがあってよいのではとし、来年に期待を寄せた。