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米国のバイデン政権は10日、ロシアの石油会社、ガスプロムネフチやスルグトネフテガスなどを新たに制裁の対象に加えたと発表した。ロシアが欧米の制裁を回避してロシア産の石油を運ぶために使っている「影の船団」とも呼ばれるタンカーなど183隻の船舶も制裁対象にするとしている。エネルギー分野で生産から流通に至るまで幅広く制裁をかけることでバイデン政権としてはウクライナ侵攻を続けるロシアの主要な収入源である石油の取り引きを締めつけるのがねらい。米国では今月20日にロシアによるウクライナ侵攻を巡り早期終結を繰り返し訴えているトランプ氏が大統領に就任する予定。バイデン政権の高官は、究極の目的はウクライナに戦争の公正な終結に向けた交渉力を持たせることであり今回の措置はロシアと向き合ううえで次期政権に強固な土台を与えるとしている。