イット! (ニュース)
小泉農水大臣はきょう、中小のスーパーなどへの備蓄米の売り渡しについて、これまでに約1500件の申込みがあったことを明らかにした。ローソンはきょう、備蓄米を税抜きで、1kg360円、2kg700円で販売する予定だと発表した。独自に仕入れた2022年と23年産のコメを使った「ヴィンテージ米おにぎり」を販売することも明らかにした。福岡県の米店は、5人で30トンの備蓄米購入を申請。受け付け中止という発表を受け不安もあったという。日程が決まれば、受け取った次の日には店頭に出せるとしている。地方の米店は、キャンセルを考えているという。備蓄米は最低10トンの購入が必要で、スーパーなどに卸すことができなければ8月までにすべて売り切るのは不可能だという。埼玉県川越市にあるデカ盛りが人気の飲食店では、コメ価格の高騰を受け、今月1日から値上げに踏み切った。備蓄米を試したいとは思っているが、試せないのが現状だという。都内の老舗洋食店では、以前古米を試したことがあり、炊いてみたら違和感があったといい、備蓄米は営業では使えないとしている。小泉大臣は、競争入札で売り渡した備蓄米について、国への返還を希望すれば、買い戻しに応じる考えを示し、備蓄米の放出は小売店の不足感を解消することにあると強調した。