がんがつなぐ足し算の縁 笠井信輔

2024年7月27日放送 4:57 - 5:17 フジテレビ
テレビ寺子屋 (テレビ寺子屋)

フリーアナウンサーである笠井信輔が「がんがつなぐ足し算の縁」をテーマに講演を実施。笠井は20年間初回から担当した番組「とくダネ!」に出演時は平均睡眠時間が3から4時間で、共演していた小倉は2018年にがんを全摘出、自分は2019年にステージ4のがんとなったなどと明かした。笠井はステージ4のがんを治療開始から完全寛解するまで4か月半、体から完全にがんが消えて4年が経ち、あくまで寛解であり完治ではないため3ヶ月に一度今も検査を受けているなどと説明した。笠井はがんの告知された瞬間を振り返り、フリー転身して間もない頃で絶望のように感じたが、泣き虫であった妻が自分の前では一つも涙を見せず支えてくれ治療に専念できたなどと伝えた。笠井は治療での副作用について、自分の場合には脱毛で、退院後には眉毛も抜けたため仕事するために眉毛を化粧で書いて気持ちを高め、副作用で倦怠感もあったもののクオリティ・オブ・ライフに成功していたなどと告げた。
笠井は闘病生活中、何度も自分の写真をSNSに投稿しており、沢山の人々から励みの言葉をもらったとし、その経験を通して今の時代は「頑張って」と言わないようにしていることが判明したのだと語った。笠井は自身も被災地を取材した際には最初こそ「頑張って」と被災者たちに声掛けしながら取材していたが、被災者からこれ以上どう頑張ればいいのかと何度も問われ「頑張って」を他の言葉に置き換えて取材し、また自分がお世話になった医療現場では「頑張りましたね」といった褒める言葉で共感して寄り添っていたことが分かったなどと明かした。笠井は他の副作用では食欲不振・味覚障害・口内炎、食べることが極度に辛かったが、仕事復帰を目指して食べることは闘いだと捉え、発達している薬・制吐剤を使用し、向き合っていたなどと打ち明けた。
笠井は困難を乗り越えるためには精神的支柱は必須であり、自分の場合は引き算の縁と足し算の縁であったとした。笠井は引き算の縁と足し算の縁は東日本大震災を取材したときの自分の言葉であり、被災当初の被災者たちは誰かが亡くなったと縁の引き算を話してくれたが、数ヶ月も経つと誰かと友だちになったといった足し算の縁を話してくれるようになり、足し算の縁を話してくれた人々が復興の中心となって活躍したのだと伝えた。笠井は自分自身が最低最悪な状況で出会った人・事・物が足し算の縁になり、自分の生きる力になっていくのだと被災者たちから教わったのだと打ち明けた。笠井は自分にとっての足し算だとして卵焼きの写真を紹介し、一度も料理をしたことのない三男が作ってくれたなどと話した。笠井はがんになったからこうなれたのだという人生を歩むことが大切で、今の時代では女性なら2人に1人が、男性なら65%ががんになるため、がんになっても悲観せず多数派になったぐらいに捉え、これからがんになるであろう人々も余裕を持って備えてほしいなどと説いた。


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小倉智昭東日本大震災がんクオリティ・オブ・ライフとくダネ!

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