みみより!解説 みみより!解説
今年のコメの値段について。コメ流通関係者の話では、今年の新米が出てくるまでは高止まりが続くという。足立区のスーパーを取材。店頭では3000から4000円前後のコメが目立っていた。総務省の調べでは東京23区のコシヒカリ5kgの小売価格は前年同月比で68%上昇(12月時点)。去年10月坂本農相は高止まりが長く続くわけではないと述べており、この事態は農林水産省が想定していなかった事態といえる。大きな理由としては「コメ集め競争」の過熱が挙げられる。コメの品薄を受け、普段取り扱っていないような様々な業者が産地を訪れコメを買い集めており、大手コメ卸との競争が加熱したという。競争は過熱しているがコメが足りていないという点については見方が分かれており、農林水産省によれば今年6月末の在庫見通しは前年比で+5万トンであり十分な供給量は確保されているとしている。一方流通関係者は在庫増加といっても1999年以降2番目の低水準であり、去年の品薄を受けた前倒し販売・消費により例年より早くなくなるのでは、また品薄になるのではという懸念を示している。一定量の供給や、価格の高騰で消費が冷え込み供給と需要のバランスがとれたりするなどで値下がりの可能性はゼロではないという。