グッド!モーニング GOOD! いちおし
東京・六本木の泉屋博古館東京では「歌と物語の絵 ―雅やかなやまと絵の世界」が開催中。江戸時代初期に描かれた「やまと絵」を中心に約50点が展示されている。「竹取物語絵巻」は三巻で1セットになっており、かぐや姫の着物の模様まで細かく描かれている。竹取物語の原本は伝わっておらず、いろんな系統で伝わってきており、特に江戸時代には沢山の絵画が描かれたという。
三大物語(伊勢物語、平家物語、源氏物語)を描いた屏風のコーナーへ。「平家物語・大原御幸図屏風」では、平家物語の最後の名場面である「大原御幸」の様子が描かれている。「源氏物語図屏風」では全54帖の中から象徴的なシーンを12場面描いているとのこと。中でも主人公・光源氏が若紫を見つけたシーンでは、光源氏の表情が人間臭く描かれているとのこと。学芸員の椎野さんは「屏風の絵を見ると自分が物語の中に入って楽しめるし、また物語を読んでみたくもなる」などと話した。企画展は7月21日まで開催予定とのこと。