世界一受けたい授業 日本人が発明して世界に広まったモノ
山崎監督は「ALWAYS 三丁目の夕日」「海賊とよばれた男」など多くの作品でVFXを使ってきた。「アルキメデスの大戦」ではVFXを駆使して戦艦大和を描いた。山崎監督のVFXでは、地面は本物。「ALWAYS 続・三丁目の夕日」では昭和30年代の羽田空港のシーンでもすべてCGにせず地面を作り、当時の建物をはめこんでいる。「海賊とよばれた男」では、雪のシーンをグリーンバックと足元に降らせた人工雪だけで表現した。「ゴジラ-1.0」での人々が逃げ惑うシーンでも、本物の地面、屋台、グリーンバックのみ。合成することでリアルな映像ができあがる。背景だけでなく逃げる人間の数も増えている。アクションスタッフによる動きをモーションキャプチャーしデジタルエキストラとして合成する。VFXを担当するのは白組。まずラフなイメージCGでカメラワークと大まかな動きを作る。必要な実写を撮影し、何もない背景に実写を合わせ周りの建物や人を加えていく。VFXの先駆者、ジョルジュ・メリエス監督が1901年に作った映像を紹介。空気を入れると男性の顔が大きくなるという映像で、遠近法を利用しカメラに近づいて大きくしていた。