週刊フジテレビ批評 The批評対談
ITジャーナリストの鈴木朋子と文教大学教授の池辺正典がゲストに登場。鈴木らは現代では小学校4年生でスマホを与えられるのが一番多くなってきており、習い事などで連絡する際に必要になっているなどと伝えた。池辺は2019年に開始したGIGAスクール構想では子どもたち一人一台情報端末が配備されており、子どもたちはLINEを一番使い始めていることが多いなどと語った。LINEヤフーによるとLINE VOOMに表示される動画について不快コンテンツが表示されないよう除外対応を行っているなどと伝えた。鈴木はインスタグラムは年齢制限が13歳からであり、13歳になると始めたがる子どもが多く、メインアカでは広く、サブアカでは重要な関係にある人だけと繋がるというように使い分けているなどと説明した。池辺はSNSを介して犯罪にあった子どもの9割近くがフィルタリングを入れていなかったなどと明かした。フィルタリング機能を使っているか街頭インタビューした様子のVTRを紹介。
今年1月にメタがインスタグラムで13から17歳の利用制限を日本で開始し、暴力的な内容など不適切なコンテンツが表示されないよう制限され、フォローしていない相手からのメッセージは受信できず、1日の利用は60分を超えると通知が届くようになるなどと紹介した。警察庁が発表したSNS利用による児童・生徒の犯罪被害数を伝え、鈴木らは親が子どものスマホにどんなアプリが入っているのかを把握することが大切で、親が入れていなくても子どもが自分で入れたり、友人に教えてもらったりして入れてしまうことが多いなどと告げた。今月11日、動画配信中の女性が刺殺される事件が発生したことを伝えた。SNSを通じて実際に発生したトラブルの事例として「投稿写真からストーカー被害に…」などと紹介し、池辺らは一つのアカウントがこれまでに投稿した写真から個人特定に至ってしまうケースがあるなどと話した。
去年11月、オーストラリアで16歳未満のSNS利用を禁止する法案が可決され、2023年にはフランスで15歳未満がアカウントを作成する際に保護者の同意を得ることが義務付けられ、去年にアメリカ・フロリダ州では14歳未満のSNSの利用を一律禁止にした。SNS規制について鈴木らは、SNSには危険な面もあるが不登校の子どもがSNSを通じて小さなコミュニティーに属せるようになり、非常に大切な機会でもあるなどと語った。必要なルール作りについて鈴木らはアナログとデジタル両方で見守っていく必要があり、親が子にアナログでリテラシーなどを教えつつ、デジタル面ではフィルタリングなどを利用して必要な制限を行い、足りない部分をそれぞれで補っていくことが大切などと告げた。