TBS NEWS (ニュース)
福岡タワーの近くにある福岡市の寿司店「まさ庄」。ランチの時間になるといつも満席となる人気店だが、来店する人の多くが外国人観光客。この日はほとんどが韓国からの旅行客だった。日本を訪れる外国人観光客は、今年3月にコロナ禍前を上回る過去最多の308万人にのぼった。農林中央金庫が訪日観光客に対して行ったアンケートでは「滞在時に食べた日本の料理」という質問に、約7割の人が「寿司」と回答している。また、「最もおいしかった料理」についても一番多かった回答が「寿司」。インバウンド客に人気の寿司店だがその一方で職人不足が深刻化している。そんな中、福岡初の寿司職人の養成所が今年4月に開設された。この養成所はわずか3か月で寿司職人の技術を学べるというのが最大のセールスポイント。魚の目利きや捌き方から経営に必要な知識まで身につけることができる。生徒の多くが飲食業は未経験、年齢も経歴もバラバラだが将来海外で働くことを目指している人が多いのも特徴。そんな中大きな夢を抱いて韓国からやってきた生徒がいる。ソンジウォンさんは、寿司職人になりたいと今年4月、1人で韓国から来日。この養成所では調理の技術だけでなく、接客についても学ぶ。いつかは韓国で日本人が来て食べてもおいしいと言ってくれる店を開きたいというジウォンさん。卒業後も日本の寿司店で修業したいと考えている。