エリート外交官 韓国に”脱北” 金総書記&ジュエ氏の実像語る/エリート外交官 韓国に”脱北” 「1時間が何年にも…」逃亡瞬間

2024年7月17日放送 14:55 - 15:04 日本テレビ
情報ライブ ミヤネ屋 (ニュース)

ここからは李相哲教授が解説。脱北した元外交官、リ・イルギュ氏は2度にわたって北朝鮮の兄弟国であるキューバで勤務した南米通。約10年前には違法な武器を積んだ北朝鮮の貨物船が拿捕された事件でパナマとの交渉を担当。その際には船員を開放させ金総書記から表彰状をもらった。脱北前は韓国とキューバの国交樹立を阻止する任務を与えられていたが、去年11月に妻・子ども連れて韓国に亡命。その後韓国・キューバは国交樹立を果たしている。脱北の直接的なきっかけは「努力に対する不平等な評価とそれに対する挫折感と怒り」だという。李教授は「北朝鮮では公務員や大学教授とかは給料が決まっていて、賄賂を受け取らないと収入源がない。だから貿易に従事している人たちは割と豊かに生活しているが、不平等感に不満があったんだと思う」などと説明した。北朝鮮国内での給料は月額3,000ウォン(0.3ドル程度)、海外派遣時の給料はキューバ派遣時で69万ウォン(500ドル)。キューバ駐在の外交官は中国に葉巻を密輸して利益を得ていた。リ・イルギュ氏はフランス語もスペイン語も堪能で、キューバに赴任していたほどのため位も高いが、それでもこの給料となっている。リ・イルギュ氏は金正恩総書記について「お茶も一緒に飲んだことがある。金正恩も向かい合って座っているとただの”平凡な人間”だ。近くで見ると血圧がとても高そうだった。いつも顔がお酒を飲んだように真っ赤っ赤だ。画面で見るよりもっと赤い」と話していた。また、娘・ジュエ氏については「北朝鮮国内では抱っこして歩かなければならない子供の頃から金総書記がジュエ氏を連れ歩いていた」という。ジュエ氏が後継者候補であることについてリ・イルギュ氏は「個人的には難しいと思う。絶対的な権威・絶対的な崇拝を受けるには神秘性が必要だ。いまのように露出しすぎてはどんな神秘性があり崇拝性があるだろうか」と後継者論については否定的。


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