news every. NNN戦後80年プロジェクト「いまを、戦前にさせない」
NNN戦後80年プロジェクト「いまを、戦前にさせない」。今回は、広島のお好み焼きに欠かせないオタフクソースを作った一家の物語。創業一家に生まれ育った佐々木尉文さんは今、最高顧問となり社長である息子を支えている。初めはしょうゆの卸売りと酒の小売りを営んでいたが、大正から昭和になると戦時色が強まる軍都広島では日持ちする商品が好まれるようになったという。尉文さんは疎開先から自宅に戻った朝に被爆したものの、奇跡的に家族全員は助かった。尉文さんは戦後、父のもとで兄弟と働き始めた。一家の運命を変えたのが、お好み焼きのルーツともいわれる「一銭洋食」。中華料理のあんかけにヒントを得て、とろみをつけて生まれたのがオタフクソースだった。高校生のころから被爆前の広島を写したモノクロ写真をカラー化する活動を続けている広島テレビ・庭田杏珠記者が、オタフクソースの写真をAIでカラー化する。 当時の資料や記憶の色をもとに修正した。